洗濯機でオキシ漬けをする際、機械への影響が気になるところです。
果たして、オキシ漬けが洗濯機を痛めることはあるのでしょうか?安全な使用方法は存在するのでしょうか?
日常的に使用する洗濯機は、意外と汚れが蓄積されがちで、定期的な清掃が推奨されています。この記事では、オキシ漬けを使った洗濯機の洗浄方法と、それに伴うリスクについて説明します。
洗濯機の故障とオキシ漬けの噂の真実
一般的に、オキシ漬けは洗濯に適していますが、洗濯槽の清掃で使う際には、特にドラム式洗濯機で注意が必要です。SNSでの調査によると、オキシ漬けによる洗濯機の故障報告はほとんど見られませんが、操作ミスは発生することがあります。
オキシ漬けによる洗濯機故障の原因
オキシ漬けで洗濯機が故障する主な原因は、泡立ちの多さがドラム式洗濯機に影響を及ぼすこと、オキシ漬けの残りが洗濯槽を詰まらせること、ステンレス部品の酸化などがあります。
泡立ちによる洗濯機故障
酸素系漂白剤は泡立ちが強く、特にアメリカ製品は泡立ちが多めです。
泡立ちに弱いドラム式洗濯機は、泡の量に反応し、水の出し入れを繰り返して故障に至ることがあります。縦型洗濯機でも、泡の量次第では問題が生じることがあります。
溶け残りによる洗濯機故障
オキシ漬けの量が過剰だと溶け残りが生じ、これが洗濯槽の底に固まったり、洗濯機の部品に触れて摩耗や破損を引き起こすことがあります。これはドラム式、縦型を問わず起こる問題です。
ゴミによる洗濯機故障
長期間掃除されていない洗濯機でオキシ漬けをすると、大量のゴミが出てきます。
縦型洗濯機では蓋を開けてこれを取り除くことができますが、ドラム式では途中でドアを開けられないため、ゴミが詰まるリスクがあります。
ステンレス部品の酸化
長時間オキシ漬けをすると、ステンレス製の部品が腐食する恐れがあります。
すぐに故障するわけではありませんが、表面の変色やくすみが生じることがあります。ステンレスを使用する洗濯機では長時間のオキシ漬けは避けた方が良いでしょう。
洗濯機清掃におけるオキシ漬けの正しい方法
適切な量と手順を守れば、オキシ漬けによる洗濯機清掃は問題なく行えます。
オキシ漬けの方法【縦型洗濯機】
- 糸くずフィルターを取り外す。
- 水またはお湯を高水位まで入れ、オキシ漬け剤を加える。
- 洗濯槽コースで10分ほど回す。
- 一時停止して30分から6時間放置。
- 時間経過後、洗濯機を動かす。
- ※水面に浮いたカビやゴミはネットで除去。
- ※洗浄後、ゴミが付着している場合は再度洗浄。
オキシ漬けの方法【ドラム式洗濯機】
- オキシ漬け剤とお湯(40~50℃)を泡立てる。
- 泡立てた溶液を洗濯機に入れる。
- お湯をこぼれない程度まで追加。
- 洗いコースで10~20分作動させた後3時間放置。
- 洗いコースで5~10分動かし、網で汚れを除去。
- 汚れがなくなるまですすぎ・脱水。
- 通常の洗濯コースで洗い、脱水。
- 脱水後、水気を拭き取って乾燥させる。
- ※オキシ漬け剤はしっかり溶かし、ぬるま湯を使用することがポイント。
ドラム式洗濯機では、オキシクリーンを使う際の過剰な泡立ちに注意が必要です。オキシクリーンの種類や使用量に不安がある場合は、ドラム式洗濯機専用のものを使用すると良いでしょう。
オキシクリーン:アメリカ版と日本版の違いについて
オキシクリーンには、アメリカ版と中国製の日本版の2種類が存在し、それぞれ成分に違いがあることをご存知でしょうか。
SNSで話題の「オキシ漬け」を試しても期待通りの効果が得られない場合、それはアメリカ版と日本版の違いが原因かもしれません。アメリカ版には界面活性剤や発泡剤が含まれており、優れた泡立ちで汚れを効果的に落とすことができます。
このバージョンは、コストコなどで購入できます。
一方、日本版には界面活性剤や香料が含まれておらず、泡立ちや洗浄力がやや劣る場合がありますが、赤ちゃんのアイテムなどにも安心して使用できる点が特徴です。
用途に合わせて、以下のように使い分けるのがおすすめです。
- しっかりと汚れを落としたい場合はアメリカ版
- 赤ちゃんの用品を漂白したい時は日本版
- 特に、泡立ちが少なく故障のリスクが低いドラム式洗濯機には、日本版が適しています。
洗濯機の洗浄にオキシクリーンは最適ではない?
実は、洗濯機でオキシクリーンを使用するのはコストパフォーマンスに優れていないことがあります。想像以上の量を使用する必要があるため、大容量でないとすぐに使い切ってしまう可能性があります。洗濯槽の洗浄には、専用の洗濯槽クリーナーの使用をお勧めします。
まとめ
洗濯機でオキシクリーンを使用する際は、機器の故障やエラーを引き起こす可能性があるため、使用量や使い方に注意が必要です。
清潔な洗濯機を保つためには、オキシクリーンにこだわらずに市販の洗濯槽クリーナーを試してみるのも良いでしょう。
小分けタイプやタブレットタイプなど、様々なタイプがあります。
ただし、一度の洗濯では汚れが完全に落ちないこともあり、洗濯後に浮き上がったゴミを手作業で取り除く必要があるため、時間に余裕のある時に行うことを推奨します。